今回のシノダリティについてのシノドスの主なテーマの一つは、教会における信徒の役割です。メッセージ、使命、霊性において信徒を中心とするオプス・デイは、これらの考察に何をもたらすことができますか?
教会における信徒の役割は、主に教会の構造内で役職を持つことではありません。全体から見れば、それら役職は自然と少数になります(いくらかは必要かもしれません)。シノドスでの対話において浮かび上がったこの考えは、オプス・デイのカリスマに大いに現れています。それは、各信徒―洗礼を受けた男女一人ひとり―に自己の使命の偉大さと美しさを自覚するようにさせます。初期のキリスト教徒と同様に、福音宣教の未来に対する責任は今日特に信徒、牧者たちと一致し彼らとの交わりのうちにある信徒にあります。
教会は主に神殿や構造ではなく、洗礼を通じてキリストに組み込まれた人々です。イエス・キリストを心と生活様式に宿す信徒は、近隣やコミュニティ、家族や友人、信者や未信者の間において、生き生きとした開かれた教会の現存となることでしょう。それはスポーツやエンターテインメントの世界、そして様々な職業、社会、文化、科学、政治、商業の分野においても同じです。
教皇フランシスコは使徒的勧告『喜びに喜べ』の中で、「わたしたちのすぐ近くで神の現存を映し出す『身近な』聖性」を見出すよう私たちを招き、信徒の中心性について語ります。オプス・デイはその始めからその方向に進もうとしてきました。それは、長所と短所を持つ普通の人が、多くの人々に差し伸べられる神の手となり得ることを思い起こさせます。それは教会に一度も足を踏み入れたことさえない人々に対してもです。
このため私は、自分の環境において真の使徒となる普通のキリスト者の養成と霊的な世話に時間と心を割くことは鍵となるチャレンジであると言いたいと思います。それは教会の日々の活動における優先事項であり、神のおかげで、多くの小教区やイニシアチブにおいて実現しています。
なぜ、この信徒のアイデンティティがオプス・デイにとって、組織として霊的な道として、それほど本質的なのですか?
主と教会が私たちに求めているのは、このカリスマを大切にし、それを実りあるものにすることです。つまり、家庭や仕事の中で、社会の中での福音宣教です。そこでは常に、戦争、貧困、病気などの重大な課題が私たちの前に立ちはだかります。これらの現実の中で生きる普通の信者こそが、キリストが彼らの生活の中にどのように現存し、それが彼らとその周囲をどのように変えるよう促すかを証しすることができます。したがって、オプス・デイは組織として、家族を養い、厳しい仕事のスケジュールを持ち、経済的困難や転居などを経験する男女に適応した養成、同伴、具体的な霊性を提供します。人によっては、この精神を見出すことによって、自分の人生を通じてそれを広める召命を感じます。
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