フェルナンド・オカリス師が主の降誕のお祝いを届けます。

オプス・デイ属人区長は、このクリスマスに、自分自身と身近な人々のために、平和を求めるよう呼びかけます。

愛する皆さんへ。イエスが私の子どもたちを守ってくださいますように!

「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ」(ルカ2,14)。これは、天使たちが羊飼いたちに、そこから遠くない飼い葉桶の中でイエスがお生まれになったことを告げたときに歌った言葉です。同じようなクリスマスの歌が多数作られ、毎年クリスマスになると、街や家庭の雰囲気を盛り上げています。私たちはその歌に合わせて、すべての栄光を神に捧げることを願い、世界の平和を祈ることができるでしょう。

同時に、主は私たち一人ひとりが、まずは身近なところからはじめて、世界に平和を蒔くことを期待しておられます。「平和は永久的に獲得されたものではなく、たえず建設されるべきものである。そのうえ人間の意志は弱く、罪によって傷つけられているため、平和獲得のためには、各自がたえず激情を抑えること(…)が必要である。(…)兄弟愛の積極的な実践は、平和建設のために絶対に必要である。こうして平和は、正義がもたらしうるものを超える愛の実りでもある」(『現代世界憲章』78)。

もし人々の間に平和がなければ、この悩める、しかし希望に満ちた世界に平和はあり得ません。「平和も戦争も、私たちの内にある」(『拓』852)と、聖ホセマリアは語っています。それゆえ、今年のクリスマスには、天使たちの歌が、まず、私たちの心に響き渡ることを望みましょう。周囲の人々との調和に影響を与える振る舞いは、私たちの心の奥で生まれるのです。したがって、違いよりも一致していることを優先させ、他者の善いことを喜び、困っている人に手を差し伸べ、しばしばゆるしをこう……ことにしましょう。

聖マリアと聖ヨセフは、身近な人々をはじめ、周囲に平和をもたらし、飼い葉桶を安らぎの場となさいました。私たちが、全世界の平和へと変えることのできる内的平和を大きくできるよう、彼らの助けを求めましょう。教皇様とその意向のために祈るよう皆さんを招きます。教皇様が昨年の降誕祭で願われたことに一致しましょう。「わたしたちのためにお生れになったキリストよ、あなたと共に平和の道を歩むすべをお教えください」。

心からのお祝いを込めて、皆さんを祝福します。

Fernando Ocáriz

ローマ、2022年12月15日