属人区長のメッセージ(2017年5月10日​)

フェルナンド・オカリス師はこのメッセージを通して、祈りと周囲の人への細やかな愛をもってファチマに旅する教皇様に同伴するように勧めます。

ファティマでの聖母出現百周年と教皇フランシスコのファティマへの巡礼の日が近づき、聖ホセマリアの「皆がペトロと共にマリアを通ってイエスに」というあの熱い望みが、特に私たちの脳裏に浮かびます。祈りによってごく近くから教皇フランシスコに同伴しましょう。出現に際して聖母が伝えた平和と回心への強い思いを、私たちの母のみ手にゆだねましょう。また、皆がペトロと共に平和と喜びを世界に種蒔くために、教会とキリスト者の一致を願いましょう。新聖人のフランシスコとジャシンタの取次ぎを通して、暴力や戦争、自由を奪われた状況や差別、孤独や貧困を原因とする肉体的精神的に苦しんでいる人たちのために祈りましょう。ファティマにおいておとめマリアはロザリオの祈りを勧めました。み母の心に寄りすがる子どもとしての愛情と信頼を込めて、ロザリオを祈りましょう。

これらの祈りは、聖マリアのメッセージが呼び起こす平和と兄弟愛を、神が私たちのそばに置かれた人々への細やかで広く配慮に富んだ愛のうちにもっと現すことができれば、実りあるものとなるでしょう。愛徳とは冷たい礼儀のことではありません。ゆっくり黙想してみましょう。私たちの家庭で、仕事場で、すべての人たちとの関わりの中で、私たちの限界と忍耐不足があるとはしても、周囲の人たちは私たちの中に聖マリアの母らしい眼差しをいくらかでも見出すことができるでしょうか?

ローマ、2017年5月10日