UNIV2018.日本人の質問に答える

属人区長はの日本人学生への答。(ビデオは参加者の一人が撮ったものです)

質問

Hola Padre。神戸から来ています。大学3年生です。私はこの前のクリスマスで洗礼を受け、昨日堅信をローマで受けました。今回日本から一緒に来ている2人の友人も最近受洗しました。

私は現在オプス・デイの学生寮に住んでいます。寮での生活は周りのオプス・デイのメンバーたちのおかげもあり、常に良い生活ができています。しかし、大学や実家では私の周りに信仰のある人がいません。そのようなキリスト教的ではない環境によく囲まれます。

周りの人を信仰へ導く時とこれから信仰生活を続けていく中で、何かアドバイスをいただけないでしょうか。よろしくお願いします。Muchas gracias。

答え

ます。信仰は神様からの賜物であり、人々がそれを受け入れるのに、私たちは協力できるでしょう。しかし、信仰を人々に伝え、人を助けるためには、まず、あなたが「信仰を生きる」必要があります。

そして、あなたが上手く信仰を生きることによって、そこからあなたの心の中にあるその信仰を多くの人に伝えるために必要な力と、積極性と、アイディアを得ることができるのです。

人を助ける時、そしてあなた自身の信仰生活と使徒職において、友情は欠かせないものです。そう、友情。真の友情があれば、あなたの心の中にあることを正直に相手に伝えることができます。最初はその内容を理解してくれなくても、相手が本当にあなたの友人であれば少なくとも関心は持ってくれるでしょう。

例えば、あなたが福音書を読んで嬉しかったとか、その福音書から何かの閃きがあったとか、あるいは、ゆるしの秘跡において神様に罪をゆるしていただいた喜びにあふれていると友人に打ち明けてみたら、相手がキリスト者でなければそれを理解できないかもしれませんが、あなたが喜んでいるのを見て、関心を持ってくれるでしょう。

これはあなたが彼の心に蒔いていく種です。いつか、その友人があなたの喜びの理由を聞いてくるでしょう。その時、彼に少し説明して下さい。そうすることだけで、相手に信仰を伝えることはできませんが、神様が彼に与えようとお望みになっている信仰を受け入れるために、彼の心の準備に協力することになります。

そのためには、まず、あなた自身が信仰を生きて下さい。祈りを忘れずに。祈るとは、口で唱える「口祷」の祈りだけではありません。口祷はいい祈りで必要ですが、祈るとは言葉とは関係なく神様と話すことです。神様は常に私たちに耳を傾けてくださっていますから、あなたが頻繁に神様に祈るなら、確実に聞いてくださるでしょう。

ここにいる私たちはあなたの友人たち、そしてあなたに任せられている素晴らしい使徒職のために祈ります。そして、あなたがどこにいても、たとえ信者が周りにいなくても、決して孤独感を感じないでください。神様が常にあなたの側にいてくださるのですから。そして、数は少なくても、日本にも多くのキリスト信者がいます。

初代教会を思い出して下さい。イエス様と共にいたのはたった12人。それに、非キリスト教的な環境に置かれた12人。当時のユダヤ人たちは神を信じていましたが、キリスト教への理解はありませんでした。数えきれない困難の中で、一人残らず、12人全員が捕まって牢屋に入れられ、のちに殉教までもしました。日本にも多くの殉教者がいました。これらの殉教者はきっと天国から、イエス・キリストを知る喜び、そして神の愛に出会う幸せを、少しずつ日本に広げていくことを助けてくれるでしょう。

そのために、どんな環境にいても、あなたは決して独りぼっちではないし、神様と共にいることを思い出しながら、天国から助けてくれる殉教者たちの助けで頑張って下さい。