「医療従事者の日々の仕事には、キリスト教のビジョンの証しが存在しなければならない」

産婦人科医であり、ナバラ大学附属病院の産婦人科部長であるルイス・チバ氏にお話を伺いました。

普段はマドリードで仕事をしています。私たちが行っている活動の一部をお伝えできることを大変光栄に思います。産婦人科は、がんの早期診断と治療、子どもを産めない女性の支援、不妊治療、さらには妊娠中の経過観察や出産時の母親の支援など、非常に多様な側面を持つ女性の健康の分野です。当然、ナバラ大学の附属病院のこの学部には使命感があります。なぜなら、私たちは生命に関連する側面に触れており、生命を尊重するというキリスト教の視点と、セクシュアリティに対するキリスト教の視点を示す光となりたいと考えているからです。

私たちは、現時点で関心の高い問題を解決するために、さまざまな取り組みを行ってきました。その中の一つ、「あなたに寄り添うナバラ大学附属病院」は、医療従事者である私の場合、日々の仕事の中で存在しなければならないキリスト教のビジョンを証しするために、個人的な取り組みを推進するようにと、属人区長が私たちオプス・デイの人々に求めたことに従ったものです。この取り組みは、生命の危機にある赤ちゃんを妊娠している妊婦を支援するプログラムです。ある意味、周産期の緩和ケアとも言えます。私たちは、とても貴重な体験をしました。通常は中絶するように言われている女性たちを助けるために、たとえ赤ちゃんがすぐに死ぬことになっても、母親の腕の中で死ぬことができるようにするための資金を探しています。私たちはご家族に同伴し、その側にいます。そしてそれは、私たちが支援する人々と働く私たちとの両方を豊かにするものです。

また、なかなか妊娠できず、生殖補助医療に代わる方法を模索している女性にも同行したいと考えています。私たちは、夫婦関係の本質、胚の尊厳、生殖プロセスを尊重しながら、このようなカップルを助けることができる、綿密で科学的、エビデンスに基づいた診断と治療プロトコルを開発しました。これまでにかなりの成功を収めています。

最後に、私たちは、避妊せずに妊娠を遠ざけることを望むカップルが必要としている支援についてもよく理解しています。1960年代の性革命以来、子どもを産む期間を開けるための良い方法について議論がなされてきました。私たちは、回勅『フマネ・ヴィテ(人間のいのち)』(聖パウロ六世)、「身体の神学」(聖ヨハネ・パウロ二世)、そして教皇フランシスコが提唱された「愛のよろこび家族年」における使徒的勧告『愛のよろこび』に注目し、この点に関する教会の最近の教義を強調する意味で、妊孕性の自然的な自己認識というテーマについて、深遠で学術的な考察を行うことが非常に有益であると考えました。

そのため、9月22日、23日、24日の3日間、ナバラ大学が主催する学術的な国際シンポジウム「妊孕性の自然的な自己認識」を開催します。このシンポジウムには、アンデス大学(チリ)婦人科のホセ・アントニオ・アラストア氏、ベリタス・アモリス・プロジェクト(マドリッド)のホセ・グラナドス氏が参加します。

シンポジウムはパンプローナで開催され、直接参加することもオンラインで参加することもできます。登録は無料で、すでに約40カ国から600人以上の登録があります。人類学的な観点から、また感情の観点から、そしてもちろん健康の観点から、人間の愛とキリスト教的な性の観点についてお話しします。

これらのテーマを考えることで、キリスト教の性に対する考え方や、人間の愛の深遠な美しさを理解することができると思います。よりアカデミックな部分は、北南アメリカとの時差を考慮して午後に行われます。午前中には、受胎可能時期の見極め方や、自然受胎をするカップルへの対応などのワークショップが行われます。また、ロハス博士による特別ワークショップ「愛と恋:カップルとして生きるための7つの黄金律」や、「障壁のないセクシュアリティと限界のない愛:人間の愛の美しさを伝えることを学ぶ」など、さまざまな発表が行われます。

午後は、毎日のプログラムの最後に、3つの特別講義が行われます。一日目は、近年、身体の神学を最も深く探求していると言われるクリストファー・ウェスト氏。二日目は、ナバラ大学の卒業生で、医学・神学博士、生命倫理に関する博士論文の著者であり、ブルゴス大司教であるマリオ・イセタ氏による「実りある愛:聖パウロ六世から教皇フランシスコまで」。そして最後に、ポジティブ・フェミニズムの研究を重ねてきたカルロス三世大学のマリア・カルボ氏が、「女性らしさと幸福、暗号の解読」と題して講演します。

私たちは、このプロジェクトを立ち上げるために、多大な熱意を持って取り組んできました。このプロジェクトが、多くの方々のお役に立つことを願っています。私たちはすべての資料をウェブサイトに掲載し、教皇の提案に沿って、希望があることを強調するために貢献したいと考えています。

婦人科医、一般開業医、不妊問題に関心のある専門家、看護師、助産師、医療従事者、中学・高校の教師、チャプレン、青少年に関わる人たち......そして、人間を中心としたセクシュアリティや妊孕性の自然的な自己認識のトレーニングを受けたいと思っている人すべてに届けたいと思っています。このシンポジウムの開催が喜びをもって受け入れられたことも、このテーマに対する一般的な関心の表れであり、また、家族の価値観を深めるための教皇の招きが人々に受け入れられていることの表れでもあると思います。