希望への道、待降節はじまる

教会がクリスマスの準備に専念する季節、待降節が始まりました。先日、11月30日にローマの聖ピエトロ広場での教皇様の話を紹介します。

聖ピエトロ広場に集まった信者たちと共に正午のお告げの祈りを唱える前に、教皇様は待降節について話されました。「今日、待降節が始まります。主のご降誕を霊的な刷新のうちに準備する期間です。典礼において、回心と祈りへと人々を招く預言者の声が響きます」。

「平和の君であるキリストが来られます!」と教皇様は力強く宣言されました。続けて、「そのご降誕に備えるということは、私たち自身と全世界の中に平和への希望を再び目覚めさせることを意味します。平和は何よりもまず心の中に宿ります。そのためにはすべての憎しみ、恨み、復讐、あらゆる形での利己主義という武器を放棄しなければなりません」と話されました。

次の点を強調されました。「世界はこの平和を今大変必要としています。私は特に、つい最近中東で起こった事件のことを深い悲しみを込めて考えています。アフリカ大陸、また毎日のようにこの地球上のどこかで起こる出来事を考えます。世界の大宗教の責任者たちに私の心からのアピールを繰り返します。非暴力、赦しと和解を訴えるため、私たちの力を一つに合わせましょう」。

そして、次のように締めくくられました。「期待と希望の歩み、待降節にあって、教会はますます聖母マリアに近づきます。聖母マリアが、私たちがキリストに心を開くのを助け、御子の訪れと共に全人類の平和と言う限りなく尊い贈り物を私たちにもたらしてくださいますように」。