1. 十字架を置く
仕事をはじめる前、仕事の道具のそばに、あるいは机の上に十字架像を置きなさい。時々その十字架像に視線を向けるのだ。疲れた時に、目をキリストの方に向けると、再び仕事を続けるための力が湧いてくるだろう。
十字架像は、両親や子供、妻、恋人など、愛する人の肖像画以上のものだからだ。キリストはすべてである。あなたの父、兄弟、友人であり、あなたの神である。あなたのすべての愛の主である御方なのだ。
2. 今日、そして今
今日の仕事を明日まで放置するな。
3. 最後の石を置く
あれこれに手を出すかわりに、今ある計画の一つでいいから最後までやり遂げなさい。
4. 意向を持つ
あなたにとって大切なことは、勉強することである。時間を活用しようと百回も千回も決心するが、ちょっとしたことにもすぐに気を散らしてしまう。意志の弱さを思い知って、時には自分で自分が嫌になる。毎日毎日、やり直してはいるのだが…。具体的な使徒職の意向のために、勉強を捧げてみたことがあるだろうか。
5. 努力をイエスに捧げる
勉強するのが辛いときには、その辛さをイエスに捧げなさい。そして、勉強を続けます、私の知識が、敵を打ち破り、あなたのために大勢の人を獲得するための武器になりますように、と申し上げなさい。それができれば、あなたの勉強は祈りになりつつあると確信してよい。
6. なすべきことを行い、していることに集中する
本気で聖人になりたいのか。各瞬間の小さな義務を果たしなさい。すべきことをし、今していることに専念しなさい。
7. 時間を活用する
頼むから、時間を活用しなさい。呪われた無花果のことを忘れないようにしなさい。あの無花果とて何もしなかったわけではない。葉を生い茂らせていた。あなたと同じ…である。わけがあるなどと言わないでほしい。福音史家が語るように、主が実を求めて近づかれた時は、無花果の時期ではなかったが、理由にはならなかった。
あれ以来、永久に実らぬ木となったのだ。
8. 勉強は重大な義務
あなたは祈り、犠牲を捧げ、使徒職に関わる多数の仕事に手を出しているが…、勉強はしない。勉強しなければ、役に立つことはできない。勉強も職業上の形成も、何であれ、私たちの間では重大な義務である。
9. 神と交わることにも同じ熱心さを
そこまで精を出して勉学に励むのはよいことである。ただし、常に、同じように精を出して内的生活に励みなさい。
10. 落胆しない──神は決して敗北しない
決して忘れないように。たとえすべてが駄目になったように思えるときも、本当は何も駄目になっていないのである。神が戦いに敗れることはあり得ないのだから。
