勉強を聖化するための聖ホセマリアの10の助言

私たちはイエス・キリストとともに勉強し、主の助けによって徳において成長し、他者の役に立つ存在になることができます。

1. 十字架を置く

仕事を​はじめる​前、​仕事の​道具の​そばに、​あるいは​机の​上に​十字架像を​置きなさい。​時々​その​十字架像に​視線を​向けるのだ。​疲れた​時に、​目を​キリストの​方に​向けると、​再び仕事を​続ける​ための​力が​湧いてくるだろう。

十字架像は、​両親や​子供、​妻、​恋人など、​愛する​人の​肖像画以上の​ものだからだ。​キリストは​すべてである。​あなたの父、​兄弟、​友人であり、​あなたの神である。​あなたの​すべての​愛の​主である​御方なのだ。

(『十字架の道行』第11留、5番


2. 今日、そして今

今日の​仕事を​明日まで​放置するな。

(『道』15番)


3. 最後の石を置く

あれこれに​手を​出すかわりに、​今ある​計画の​一つで​いいから​最後まで​やり遂げなさい。

(『道』42番)


4. 意向を持つ

あなたに​とって​大切な​ことは、​勉強する​ことである。​時間を​活用しようと​百回も​千回も​決心するが、​ちょっとした​ことにも​すぐに​気を​散らしてしまう。​意志の​弱さを​思い知って、​時には​自分で​自分が​嫌に​なる。毎日​毎日、​やり直しては​いるのだが…。具体的な​使徒職の​意向の​ために、​勉強を​捧げてみたことがあるだろうか。

(『拓』523番)


5. 努力をイエスに捧げる

勉強するのが​辛い​ときには、​その​辛さを​イエスに​捧げなさい。​そして、​勉強を​続けます、​私の​知識が、​敵を​打ち破り、​あなたの​ために​大勢の​人を​獲得する​ための​武器に​なりますように、​と申し上げなさい。​それが​できれば、​あなたの​勉強は​祈りに​なりつつあると​確信して​よい。

(『拓』619番)


6. なすべきことを行い、していることに集中する

本気で​聖人に​なりたいのか。​各瞬間の​小さな​義務を​果たしなさい。​すべきことを​し、​今している​ことに​専念しなさい。

(『道』815番)


7. 時間を活用する

頼むから、​時間を​活用しなさい。​呪われた​無花果の​ことを​忘れないようにしなさい。​あの​無花果とて​何もしなかったわけではない。​葉を​生い​茂らせていた。​あなたと​同じ…である。わけが​あるなどと​言わないで​ほしい。​福音史家が​語るように、​主が​実を​求めて​近づかれた​時は、​無花果の​時期ではなかったが、​理由には​ならなかった。

あれ以来、​永久に​実らぬ木と​なったのだ。

(『道』354番)


8. 勉強は重大な義務

あなたは​祈り、​犠牲を​捧げ、​使徒職に​関わる​多数の​仕事に​手を​出しているが…、​勉強は​しない。​勉強しなければ、​役に​立つことは​できない。勉強も​職業上の​形成も、​何であれ、​私たちの​間では​重大な​義務である。

(『道』334番)


9. 神と交わることにも同じ熱心さを

そこまで​精を​出して​勉学に​励むのは​よい​ことである。​ただし、​常に、​同じように​精を​出して​内的生活に​励みなさい。

(『道』341番)


10. 落胆しない──神は決して敗北しない

決して​忘れないように。​たとえすべてが​駄目になったように​思える​ときも、​本当は​何も​駄目になっていないのである。​神が​戦いに​敗れる​ことは​あり得ないの​だから。

(『鍛』332番)