自分を知る、自分を再考する、自分を改善する

15人の大学生のグループが春休み中にセイド文化センターと吉田学生センターが主催する「ヨーロッパのリーダーシッププログラム」に参加しました。

プログラムはロンドンとバルセローナとローマで展開され、世界のトップランクのビジネススクール・IESE(バルセローナ、マドリード、ニューヨークその他でキャンパス展開)の《リーダーシップ》コース参加の他に、ボランティアー活動、様々な専門分野のプロとの集い、文化交流、大学生との発表会などが行われました。

プログラムの長さと多様な活動によって、異なる環境と文化に接する機会を数多く提供することを目指した活動でしたが、ボランティアー活動参加と多くの大学生との交流を通じて、自らの観点と行動様式を、出身地の異なる大勢の人々とそれとを比較検討する機会にもなりました。

セイド文化センターのフェースブックで参加者は忘れがたい数日の経験を残しました。いくつかを紹介します。

【LONDON 2/23 to 2/26】 :オックスフォードとホームレス

「コミュニケーションの専門家や一流の法律事務所の弁護士にオリエンタルクラブへ招待して頂いて、話を聞きました。また、大学生寮でアカデミックなプレゼンを行い、ロンドンの大学生とディベートをしました。さらに、彼らと駅の周りでのホームレスに声をかけてホットチョコレートとクーキーを配り、話し合いのきっかけとしました。オクスフォード大学に見学をし、現在の学生からのお話やガイドと一緒に楽しみながらいろいろなことを知りました。」

オックスフォード大学訪問中

「このプログラムで最も印象に残っているのはロンドンで行ったボランティア活動です。経済的に困窮した状況にあっても感謝の気持ちを忘れず生きている人々をそこで見ました。僕が抱いていたホームレスの人々に対する考えは完全に変わりました。そしてボランティア活動に対して非常に前向きになることができました」と京都大学 薬学部の学生。

【BARCELONA 2/26 to 3/5】:ヨーロッパの学生と、IESEでそして、サグラダファミリア

「世界トップレベルのIESE Business School で一週間のコースに参加し、知識だけでなく視野広げるために素晴らしいきっかけになりました。マーケティング、ビジネス上の倫理、決断力などについて毎日異なったビジネスケースに基づいた学びをしました。向こうでMBAをしている日本人に会って、初めてのビジネスケースに慣れるために助けていただきました。」

「バルセロナの病院にいてパフォーマンスをし、そこにいる人々とともに楽しいひと時を過ごしました。言語の壁があったにも関わらず歌とダンスのおかげコミュニケーションを取れました。」

サグラダファミリアでは日本語のオーディオガイドがあり、教会の特徴とガウディの考えを深く理解できました

「サグラダファミリアでは日本語のオーディオガイドがあり、教会の特徴とガウディの考えを深く理解できました。また、モンセラット、サンクガ、ランブラス通りなどでバルセロナの雰囲気を感じました。」

「今回のプログラムで私たちは社会で活躍されている人達からの講話や世界のトップクラスのビジネススクールでリーダーシップ、マーケティングやファイナンスを学べてたくさんの刺激を受けることができました。」と長崎大学 工学部の学生。

「何よりも僕が今回のプログラムで楽しめたことは、ヨーロッパの学生と交流できたことだと思います。イギリス、スペイン、イタリアどの国の人たちも優しく、それでいてみな違った国民性を持っていて非常に興味深かったです。おそらく1人で3週間ヨーロッパに行ってもこんな刺激的で記憶に残る旅にはならなかったと思います」と神戸大学 国際人間科学部のがくせい。

【ROME 3/5 to 3/11】:教会の世界への貢献

「カトリック教会の司教や聖書の専門家と団らんをし、世界に対するカトリック教会の貢献やこれからの課題を知ることができました。ローマの議会を見学し、政治について学ぶいい機会でした。また、ローマの大学生と互いにプレゼンを発表したり、ディスカッションをしたり、一緒に晩御飯をしました。」

「コンサルティングの会社に勤めていたAIの専門家と会い、素晴らしい話ができました。質問がたくさんあり、皆積極的に参加しました。」

「日本人の方がバチカン博物館と聖ピエトロ大聖堂の地下を案内してくださいました。それに加え、聖ペトロのお墓が目の前にあるクレメンティナのチャペルでごミサをしたことがなかなかできないことなので非常に感謝しています。」

その他の話

神戸大学 国際人間科学部の学生:「様々な考え方を三週間という短い期間で学ぶことができました。それは主にキリスト教に関わることですが、私はキリスト教の考え方は合理的だと思います。たとえば、キリスト教では神は全人類の父で、常に自分を見守る存在です。したがって、人間が孤独であることは決してなく、これは人間の根源的な承認欲求を満たす機能を果たします。また、他者のために生きることや、真理はひとつという考え方は人間が幸せに生きる上で大きな指針となります。このような指針を学べたことがELPに参加した最大の収穫でした。」

私はキリスト教の考え方は合理的だと思います。たとえば、キリスト教では神は全人類の父で、常に自分を見守る存在です

「このプログラムで学んだことを日本で行動に移す決心するということも言うまでもなく目標の一つでした。それについて次のような感想もありました。」と他の参加者

「バルセロナで多くのことを学んだあとに、ローマでゆっくりと考える時間があったのがとても良かったです。日本で行動に移していく上で、いい時間をイタリアで過ごすことができました」と京都大学理学部の学生

「僕がこのELPで学んだ一番の事は、このように人に尽くす事、人を尊敬する事、人に感謝する事、そしてそれを言葉に行動する事です」と神戸大学国際人間科学部の学生。

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