5月24日司祭叙階(候補者紹介)

5月24日(土)、オプス・デイの助祭20名が、典礼秘跡省長官アーサー・ローチ枢機卿から司祭叙階を受けます。式は聖エウジェニオ大聖堂(ローマ)にて、現地時間の10:00(日本時間17:00)から執り行われます。


典礼秘跡省長官アーサ・ローチ枢機卿は、オプス・デイ属人区の助祭20名に司祭叙階を授けます。

司祭候補者の紹介

メキシコで高校課程を終えた後、アーサー・エスカミーリャ(Arthur Escamilla)は海を渡り、オーストラリアで生活を始めました。シドニーの大学寮「ウォレーン・カレッジ」の寮長として10年以上にわたり、何百人もの若者たちを支えてきました。「神の恵みによって、数日後にはミサとゆるしの秘跡の中でキリストを現存させることができるようになり、将来の若者たちに仕えることができるでしょう」と、彼は希望に満ちて述べています。

ヴィンチェンツォ・アッフィニータ(Vincenzo Affinita)は1996年、ローマで生まれました。ダンテ・アリギエーリと『神曲』についての博士論文を執筆しながら、人生の新しいステージに向けて準備を進めています。「叙階が近づくにつれ、私の中には感謝の気持ちが大きくなり、すべてを神の手に委ねたいと願うようになりました」と語っています。哲学の他に、武道、チェス、アイルランド音楽など幅広い趣味も持っています。

同じくイタリア人のステファノ・バラヴェッリ(Stefano Baravelli)は、ミラノ、ヴェローナ、ローマ、バーリなど複数の都市に住み、長年経済団体で働いてきました。彼はこう振り返ります。「これまで、多くの模範的な司祭たちと出会う幸運に恵まれました。彼らは人生を神と人々に仕えることに捧げてきました。今、多くの人を信仰へと導く道具となるよう神が私に求めておられる中で、私もそのようになりたいと願っています」。

アルゼンチンのロサリオ出身で、アイルランドのダブリンで長年過ごしたエセキエル・メルカウ(Ezequiel Mercau)は、フォークランド紛争についての専門家です。現在は20世紀のアイルランドにおけるカトリック史を研究しています。彼は言います:「多くの人が神から遠ざかっていると感じる一方で、苦しみや癒えない傷を抱える人々も多く、そうした傷を完全に癒やすことができるのは、神の慈しみ、赦し、そして父としての愛だけです」。

エンジニアでありコントラバス奏者でもあるエンリケ・サニョーソ(Enrique Sañoso)は、バルセロナ、ローマ、マドリード、そして故郷カンポ・デ・クリプタナなど様々な街や村で生活してきました。「神の導きによって、私は多くの異なる環境や感性を体験する機会を持つことができました。そのためか、現代社会のあらゆる状況と場所において、司祭がキリストの心と思いを体現する必要性を強く感じています」と彼は語り、そして言い添えます。「まさに挑戦ですが、そのために皆さんのお祈りをお願いします」。

物理学を学んだロバート・マースランド(Robert Marsland)は、プリンストン大学にいるときにオプス・デイと出会い、その後マサチューセッツ工科大学で博士号を取得しました。「あの頃、私は自然界の厳密な研究を通して、同僚たちが神を発見するよう手助けしていました。これからは司祭として神の言葉を通して同じことを続けていきたいです」と述べています。

ホセ・マリア・ロペス=バラハス(José María López-Barajas)はジャーナリストで、30年以上オーストリアで暮らしてきました。そこからポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、クロアチア、スロベニアなどの東欧諸国でオプス・デイの活動を推進してきました。58歳の彼は、こう語ります。「私の友人の多くが引退を考え始めている中で、主は私に新しい冒険を始める機会を与えてくださいました。司祭として仕えるというのは、名誉であり、大きな責任です!」

グアテマラ出身の医師ジョン・ロバート・ビックフォード(John Robert Bickford)は、小児救急医療を専門とし、ヒューストンで20年間働きました。また、ニューヨークで10代向けのリーダーシップ育成プログラムを立ち上げました。2021年、神の摂理により思いがけない道──司祭職への道──が開かれました。「診療を通して出会った子どもたちから、私は聖ホセマリアが教えた『神の小さな子どもとして生きること』を学びました」と彼は語ります。「小児科医として多くの子どもたちを癒す幸いを得ました。今度は司祭として、若者や大人を含めたくさんの人々を癒す手助けができることが楽しみです」。

サンティアゴ・ポプラン・スッチ(Santiago Populín Such)は、アルゼンチンのメンドーサ出身です。彼は言います:「私は家族のおかげで、神を愛すること、人を助けるために努力することを学びました。このような家族において生まれてきたことを神に感謝しています」。サンティアゴはワイン醸造学を学び、ブドウ畑やワイナリーで働いた後、教育関連の仕事に献身しました。現在はローマの教皇庁立聖十字架大学で「キリスト教的な男女付き合いと人間的成熟の関係」についての博士論文を執筆中です。「司祭として、若者の結婚・家庭生活の準備を手助けができることに胸が躍ります。それは、人格と家庭の健全な成長を通して社会全体の幸福を実現するうえで、根本的に重要な仕事です」と、彼は熱意を込めて話します。

全候補者名とその出身国は下記の通りです。

  • Vincenzo Affinita (イタリア)
  • Stefano Baravelli (イタリア)
  • John Robert Bickford (アメリカ)
  • Daniel Callejo Goena (スペイン)
  • Ramón Díaz Perfecto (ハンガリー)
  • Arthur Escamilla Contreras (オーストラリア)
  • Santiago Fabregat Trueba (メキシコ)
  • Ramón Fernández Aparicio (スペイン)
  • Luis García-Menacho Ariz (スペイン)
  • José María López-Barajas (オーストリア)
  • Jose Miguel Marasigan (フィリピン)
  • Robert Alvin Marsland (アメリカ)
  • Ezequiel Mercau (アイルランド)
  • Álvaro Orejana Martín (スペイン)
  • Pedro Perkins (アルゼンチン)
  • Santiago Populín Such (アルゼンチン)
  • Enrique Sañoso Vela (スペイン)
  • Antonio Santos García (スペイン)
  • Gonzalo Silió Pardo (スペイン)
  • Cristóbal Vargas Balcells (チリ)