連帯への呼びかけ

教皇ヨハネ・パウロ2世は、東南アジアを襲った地震の被害者たちへの連帯を呼びかけられた。また、カトリック教会も、この災害によって被害を被った国々への援助に動き始めた。

今日の謁見の最後に教皇ヨハネ・パウロ2世は、今月26日早朝に東南アジアを襲った地震の被害者たちについて再び言及され、被害を受けた人々への連帯を呼びかけられた。

「アジアからのニュースを聞くと、広範囲にわたる被害、ことにインド・インドネシア・スリランカ・タイの国々に対する猛威の様子が伝わってきます。

国際機関や人道援助の諸組織が緊急援助のために動き始めており、カトリック教会の援助団体も同様の動きを見せています。大きな被害を受け、今後は伝染病の恐れもあるこれらの国々のために、降誕祭の時期にあたって、心あるすべてのカトリック信者がこの連帯の動きに寛大に協力するよう呼びかけます。

負傷された方々と休む家を失った人々に対して、私の特別の愛情と祈りを捧げます。また、いのちを失った多くの方々の上に神様の憐れみがあるよう祈ります。」

被害者のための教会の動き

12月28日午前、教皇庁の開発援助促進評議会『コル・ウヌム』は次のような声明を発表した。「教皇ヨハネ・パウロ2世は、今回の地震と津波によって被害を受けた東南アジアとアフリカの諸国に対して、第1回目の援助を送ることを決定された。

この決定を受けて、当評議会は他の教皇庁関係機関を通じてスリランカ・インド・タイ・インドネシア・ソマリアの各国に援助を送った。

全世界の他の組織と同様、カトリック教会においても被害を被った諸国に対する連帯の精神の具体的な表明の声が次々と上がっている。イタリア司教協議会は300万ユーロの援助を申し出、カリタスは200万ドルの援助をすでに集めた。また、オーストリア・オランダ・アメリカ合衆国は、国際カリタスの活動を助けるための専門家を派遣し、『イエス緊急サービス』は当地の教会への援助を行う。

教皇聖下の名において、当『コル・ウヌム』評議会は、この災害とそれに対する教会の諸機関の活動を見守ると共に、壊滅的な被害を受けた国々が早期に立ち直るためのプログラムの推進のため、当地の教会と援助団体に対する個人的あるいは団体としての寛大な援助をすべての信者に呼びかけるものである。

教皇聖下を信頼し、アジアの困っている兄弟姉妹たちへの助けの手を差し伸べたいと願う方々は、次の振替口座をご利用ください。バチカン市国00120、開発援助促進評議会『コル・ウヌム』603035番(『アジア緊急』と明記すること)