2004年、世界青年の日メッセージ

今年の「世界青年の日」は、数人のギリシャ人が使徒にお願いした言葉 「私たちはイエスにお会いしたいのです」(ヨハネ12,21)がテーマです。あわせて、世界学生会議UNIVにおける教皇様の学生との謁見の様子をビデオでお届けします。右のマルチメディアのところをクリックしてください。

来る4月4日に催される第19回、世界青年の日に向けて出された教皇様のメッセージの一部を紹介します。全文をご覧になりたい方は、日本語バチカン公式サイト、https://www.vaticanradio.org/japanese/japindex.htmlをご覧ください。

親愛なる若者の皆さん、 イエスを見たい、イエスに出会いたいという望みは、すべての人々の心の中にあります。あなたたちの中に光そのものを見たい、真理の輝きを味わいたいとの願望がますます大きくなるために、イエスからの眼差しを妨げないで下さい。

あなたたちもこの御顔の美しさを観想したいですか。2004年度の「世界青年の日」にあたって、私が皆さんに向けたく思っている提案はこれです。あまり性急に答えを出さないで下さい。何よりもまず、皆さん一人ひとりのうちに沈黙の場を作って下さい。時には、世の騒音や快楽への誘いからかき消されがちな、神を見たいという熱い望みを、心の奥底から湧き出させるままにして下さい。この深い願望を溢れるままにしてごらんなさい。皆さんもきっと素晴らしいイエスとの出会いを持つことができるでしょう。

(・・・)ただイエスとの出会いだけが、あなたたちの人生に完全な意義をもたらすことができるのです。(・・・)神の探求から決して逸れてはなりません。一生懸命、神を捜し求め続けなさい。なぜなら、あなたたちの自己実現と喜びは、これに懸かっているからです。

親愛なる友人の皆さん、もしもあなたたちが御聖体の秘蹟の中にイエスを見出すことを習うなら、皆さんの兄弟姉妹、特に最も貧しい人々の中にもイエスを見出すことができるでしょう。愛を持って受け、熱意を持って礼拝される御聖体の秘蹟は、愛の掟を実行するための自由と愛の学舎となります。

友人に福音を伝えるという責任を感じてください!

1984年、贖いの聖年の最後を飾って木の十字架が青年たちに捧げられ、「それ以来、木の十字架は世界中の国々を回り、世界青年の日を準備してきました。今年は、あれから20年に当たる記念の年です。その十字架はベルリンに暖かく迎えられ、その後ベルリンから出発してドイツの町々を巡り、来年には第20回大会が開かれるケルンに到着することになるでしょう。

皆さんの同年輩の若者たちは、あなたたちがすでに出会ったお方、そして、あなたたち一人ひとりを生かしているお方、キリストの証人となることを期待しています。毎日の生活において、皆さんは死よりも強い愛を力強く証しする人となってください。この挑戦はあなたたちのものです。皆さんの才能、その若々しい熱意をキリストの善きおとずれを広めるために捧げて下さい。皆さんは主を見たいというすべての人々、特に主から最も遠いところにいる人々に主を示す、イエスの熱心な友人となってください。(・・・)神は人間的な友情をも、神の愛の泉に人の心を導くために利用されます。皆さんの友人たち、また同年輩のすべての人々の福音宣教に関する、あなたたち自身の責任について自覚してください。