福者アルバロの列福式後の属人区長の言葉

アルバロ・デル・ポルティーリョ列福式後のハビエル・エチェバリア司教の言葉 マドリード、2014年9月27日

この荘厳な式を終えるに当たって、全教会にもたらされた賜に対して、至聖三位一体に心からの感謝を表明したいと思います。聖ホセマリア・エスクリバー・デ・バラゲルの後継者ドン・アルバロ・デル・ポルティーリョの列福は、私たちに、第二バチカン公会議によって高らかに宣言された聖性への招きの普遍性を改めて思い起こさせます。福者アルバロの地上での歩みは、私たち皆が望んでいる神との完全な一致に至る小道が、個人的な聖性の手段としての自己の諸義務をきちんと果たすことであることを示しています。

また聖母にも感謝します。天よりの賜は全てその母としての執り成しによってもたらされます。私たちの母でもあられる神の御母に、私たち皆が一人ひとり聖性の小道を最後まで駆け抜けることができるよう、取次ぎをお願いします。特に、世界の各地で信仰ゆえに殉教に至るまでの迫害を受けている兄弟姉妹のために取次ぎをお願いします。

フランシスコ教皇様にも感謝します。その父としてのメッセージ、親しさ、そしてキリスト信者の霊的戦いのための明確な助言に感謝します。教皇様のご名代(みょうだい)として列福式を荘厳に愛情深く司式してくださった列聖省長官アンジェロ・アマト枢機卿に心から感謝いたします。皆さんにお願いします。どうか、この感謝が、教皇様とそのご意向のため、司教、司祭のため、毎日、絶えず熱心に祈ることで表明されますように。間近に迫っている特別司教会議のことを思い起こし、教父方を照らし、教会と人々の善に寄与する考察を導いてくださるよう聖霊にお願いしましょう。

ドン・アルバロの諸徳の英雄性を承認し、列福への道を開いてくださったべネデイクト16世には特別に感謝すべきだと思っております。同じように、これまでの長い道程の間、多大な関心を寄せて列福調査の進捗(しんちょく)を見守ってくださったマドリードの大司教アントニオ・マリア・ロウコ枢機卿にも感謝いたします。そして、ご参列くださった全ての枢機卿、司教、司祭の皆様に感謝します。皆さんにとって、ドン・アルバロの列福式は、長年、教会に正しく仕えたその忠実によって、特別な意味合いを帯びています。さらに、列福されたのが、第二バチカン公会議に積極的に関わった教皇様の協力者の一人であるということを私は忘れることはできません。

ドン・アルバロが全面的な忠誠を尽くし、子としての深い愛情を傾けて仕えた、聖ヨハネ二十三世教皇と聖ヨハネ・パウロ二世教皇、そして次の福者パウロ六世教皇の天国での喜び―偶性的栄光の一部―を想像しています。そして特に、忠実な息子ドン・アルバロが、全ての信者の仲介者として、また模範として推挙されたことを喜ぶ聖ホセマリア・エスクリバーを思い浮かべ、心の底から喜びがこみ上げてきます。聖なる典礼により信心深く与ることを助けてくれた聖歌隊とオーケストラの皆さんに、そして参列者の皆さんに深く感謝します。皆さんの答唱や歌は、素晴らしいシンフォニーとなって天に立ち上ったことでしょう。

列福式準備のために長時間、喜んで働いてくださった皆さんに対しては、いくら感謝しても決して十分ではありませんが、心からの感謝を申し上げます。またマスメディアの部門で働く皆さんにも特別に感謝しています。皆さんのおかげで、世界中で多くの人が自国でこの列福式に参加することができました。

また特に、この日々の豊かな霊的な実りを―祈りと犠牲で―準備してくださった皆さんに感謝します。具体的に、病に伏す人や様々な理由で物理的に同道(どうどう)できなかった人々に思いを馳せています。けれども、病気や心配事をお捧げして霊的に私たちと一致していました。全ての皆さん、本当にありがとうございます。そして、新福者の模範と執り成しが、キリスト信者としての喜びをもって、聖性の小道を中断することなく前進する私たちを活気づけてくれますように。