福者ホセマリア生誕100年記念行事紹介

2002年1月9日はオプス・デイ創立者の生誕百年にあたる。これを記念して今年の誕生日から2003年1月9日まで、日常生活における聖性追求に関する教えや著作を通して福者ホせマリアを知る人々のいる国々で種々の団体がさまざまな記念行事を計画している。

生誕百年記念活動のスポークスマンを務めるマルタ・ブランカティサノ・マンツィ女史はこうコメントしている。「私たちは平和と友愛の推進力としての信仰について考察を深め、人々の間の暴力と分裂要素である偏見を打ち破りたいと願っています。」ホセマリア・エスクリバーの教えは「この点で常に人々への呼びかけとなりました。共に生き、共に働くことを学び、民族や文化的な背景、宗教的信条、社会階級や政治姿勢に惑わされないようにと声を上げていたからです。こうして、人間の働きと仕事は一致の掛け橋となり奉仕の道具になるのです」。

オプス・デイ代表者 エチェバリーア司教は次のように述べた。こうした活動の根本的な目的は「多くの人々が神に近づき、キリスト教的生活の喜びを見つけることです。オプス・デイ創立者は、イエス・キリストを伝えることに全力を注ぎ、社会の中にあって、完全にキリストの弟子であることができることを強調しました。百年記念は、生活を意義付け、喜びで満たすキリスト教のこの真理に呼応したものであるべきです。」

生誕百年は、連帯の世紀に象徴される出来事であるばかりでなく、オプス・デイ創立者の教えを省察するのに相応しい。2001年10月には、ラゴス(ナイジェリア)で職業訓練学校が、福者ホセマリアを記念して開校された。また、この記念日を機会に、いくつかの社会事業が2002年中に始まる。モンコーレ病院付属診療所(コンゴ)、無料給食施設(ベネズエラ、ペタレ市)、社会的に恵まれない人々を対象とした社会厚生施設(スペイン、バルセローナ)など。

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2001年10月4日 ホセマリア・エスクリバー生誕百年を記念して、ナイジェリアのラゴスで産業技術研究所(IIT)が開校された。失業率の高いアフリカで青少年の就職を助ける職業訓練学校である。

2001年12月8日 オプス・デイ創立者の生誕地スペイン、バルバストロで福者ホセマリアに捧げられた教会が献堂された。新しい教会は、最近人口が増えた郊外の司牧を目的とする。

2002年1月7日 2002年1月7日から11日まで、ローマで「日常生活の偉大さ」をテーマに国際会議が開催される。五大陸から集まる人々が、福者ホセマリアの教えに照らして、教育や家族、発展、平和構築におけるキリスト者の責任について考察を加える。

国際会議の期間中に、福者生誕百年を記念する切手がイタリアの郵政局から発行される。また、会議のテーマである「日常生活の偉大さ」を題するアルベルト・ミケリー二監督の記録映画が上映される予定。

生誕百年を記念して、すでにいくつかの会議やシンポジウムが開催された。2001年6月28日から7月1日まで、ブエノス・アイレス(アルゼンチン)のアウストラル大学で、2001年9月21日から22日にかけて「より人間的な教育を目指して」をテーマにコスタリカのサンホセで、2001年10月7日にはヘルシンキで「結婚と家族、聖性への道」と題したシンポジウムが行われた。

2002年1月9日 福者ホセマリア生誕日前後に世界中の多くの国々で教区司教司式による記念ミサが計画されている。カザフスタンのアルマティ、ベルギーのブリュッセル、ベネズエラのカラカス、ドイツのケルン、ポルトガルのリスボン、アルゼンチンのルハン、ロシアのモスクワ、インドのニューデリー、フランスのパリ、ラトビアのリーガ、プエルトリコのサンフアン、オーストラリアのシドニー、ポーランドのワルシャワ、オーストリアのウイーン、リトアニアのビリニウスなど。日本では長崎の浦上天主堂で島本大司教の司式により、大分ではカテドラルで宮原司教司式により、大阪では池長大司教司式により夙川教会で、それぞれ記念ミサがたてられる。

日本では福者ホセマリアの伝記「天と地をつなぐ」が出版された。

2002年1月19日 ラテンアメリカ司教協議会会長とコロンビアの当局者により、福者ホセマリアを記念して、マチェター市に農畜産学校「グアタンフル」が開校される。

2002年1月21日 パリにある勝利の聖母大聖堂で福者ホセマリアに関する展覧会が開始される。展覧会は続いて、エクソンプロバンス、マルセーユ、ボルドー、ストラスブルグなど、フランス各地を巡回する予定。同様の展覧会がマカオ、香港、アビジャン、ロンドン(ウエストミンスター大聖堂)、シカゴ、マドリード、マニラ、メルボルンでも予定されている。

2002年3月5日 福者ホセマリアの著作中、もっとも広く読まれている『道』(42カ国語に翻訳され、400万部出版)の校訂版がマドリッドで紹介される。校訂版はペドロ・ロドリーゲス教授。2002年4月には、『道』のグアラニー語版第一版がパラグアイのアスンシオンで発行される。

生誕百年記念日前日、オプス・デイ属人区長は、歴史学者と神学者を始めとする各分野の専門家からなる、ホセマリア・エスクリバー・デ・バラゲル歴史研究所を設立した。同研究所は福者ホセマリアとその教えに関する学問的な研究に資するためである。

2002年初頭、インターネット上で、福者ホセマリアの著作(『道』『拓』『鍛』『知識の香』『十字架の道行』『聖なるロザリオ』『教会を愛する』)が各国語で検索できるようになる。www.escrivaworks.org.

2002年4月15日 福者ホセマリアは司祭職に対して深い愛を持っていたが、生存中は司祭の生涯教育に特に尽力した。現代社会における司祭の役割について考えるために、各国の司祭、神学者、有識者が、2002年4月15日、ファチマに集う。